【留学したい学生必見】経験者だからこそできる話 トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムとは(返済不要の奨学金あり)
今回は僕が留学するきっかけになった、トビタテ!留学JAPANの日本代表プログラムについて紹介する。
一言で言うと、お金をもらいながら自分の好きなことができる最高のプログラムだ。
トビタテ!留学JAPANとは
トビタテ!留学JAPANは、文部科学省と民間企業が協力して留学生を支援するという官民協働の留学促進キャンペーンだ。
2020年までに1万人の高校生と大学生を留学させるという目標を掲げている。
この留学キャンペーンの主な特徴は以下の5つ。
- 学校に通うだけではない、多様な留学ができる
- 留学計画や期間を自分で決められる
- 留学前と留学後に研修がある
- 独自のコミュニティがある
- 返済不要の奨学金を支援してもらえる
このように、一般的な留学とは少し違っている。
実際に僕もトビタテ!留学JAPAN9期生として採用されて、奨学金をもらいながら学校ではなく研究所でインターンをしている。
注意点としては、英語習得のみを目的とした留学は認めていないということである。
留学の初期段階で語学を学ぶために授業を受けることは認められているが、その後になにかしらの活動がなければいけない。
僕が事前研修で出会った人は、カナダに留学して最初は英語を学び、その後は難民支援のための活動をするという1年間の留学計画を立てていた。
また、理系の人の多くは自分が研究している分野で世界トップレベルの研究を行っている大学や研究所に留学する。
留学前後にそれぞれ2日間の研修があり、そこで多くの留学生たちと交流することができるため、留学中やそのあともコミュニティを使って発信活動をしたり、協力してなにかを成し遂げたりしている人も多い。
実際トビタテのFacebookコミュニティには毎日誰かが協力依頼やお知らせなどを投稿している。
定期的にトビタテ生の同窓会のようなものが開催されているし、東京にはトビタテ生のシェアハウスもあるらしい。
そして、留学を目指す人にとって最も大きな問題といってもいいであろうお金について。
トビタテ!留学JAPANをつかって留学すると返済不要の奨学金が毎月もらえるため、お金の心配をせずに留学することができる。(東南アジアは毎月12万、アメリカは毎月16万など留学地域によって異なる)
このお金は、トビタテ事務局の人たちが実際に民間企業を回って出資してもらえるようにお願いして集めたものらしい。
Softbank、TOYOTA、三菱商事など日本の名だたる大企業などおよそ200社が出資している。(2018年5月時点)
これはちょっとした裏話だが、初期段階に出資者が集まらずに困っていたところ、Softbankの孫社長が個人と会社両方から多額の出資をすると申し出てくれたらしい。
この話を聞いたほかの企業も、Softbankがするならうちもしようかなということで多くの出資企業が集まったとのこと。
そんな経緯もあってか、第1期の壮行式では孫正義社長が登壇し、留学生に向けた激励の言葉を述べている。
最近、企業だけではなく個人からの出資も応募しているとのことで、興味のある人は調べてみてほしい。
応募から採用まで
書類選考→面接審査→採用→事前研修→留学→事後研修
というのが一連の流れ。
このプロジェクトはいくつかのコースに分かれている。
高校生のコースもあるが今回は大学生用のコースについて書く。
コースは以下の通り
- 理系、複合・融合人材コース(理系の人はだいたいこれ)
- 新興国コース(新興国に行く人向け)
- 世界トップレベル大学等コース(世界大学ランキング100位以内の大学に行く人)
- 多様性人材コース(アートやスポーツなど)
- 地域人材コース(都道府県ごとの応募枠がある。ほかのコースに比べて倍率は低いが期間短い)
僕は研究留学だったので理系、複合・融合人材コースで応募した。
応募する際、まずはなぜ自分が留学に行くのか、またどのような留学を計画しているのかを書いた書類を提出する。
その書類が審査を通過すると次は面接がある。
会場は文部科学省で、まずは個人面接を行う。
面接官は出資企業の社員が担当していて、若い人や年配の人、優しい人威圧的な人、急に英語で面接を始める人など様々だ。
僕はとても優しい若い人だったからよかったが、同時に面接した友人はかなり怖い人にあたってしまい、その友人は結果的に面接で不採用となった。
正直言って個人面接の面接官はかなり当たりはずれがあるように思う。
個人面接は大きな会場がブースで区切られていて一斉にたくさんの人が面接しているので、けっこう周りの声が聞こえる。
個人面接が終わるとそのままグループディスカッションの部屋に移動する。
6人1グループに対して面接官が1人つく形式で行った。
まずは1人ずつ自分の留学計画を4分くらいでプレゼンし、その後留学に関するお題が渡されてそれについて議論する。
議論が終わったあと、面接官に対してグループの意見を発表するという流れ。
こちらもピリ着いた感じはなく、なごやかな雰囲気で終わった。
1か月後くらいに面接の結果が通知される。
自分が応募したコースの書類提出者に対する採用者数の倍率は3倍くらい。
コースごとに倍率や採用人数は異なる。
僕が体験から感じた個人的意見だが、面接まで進めば採用される確率はかなり高いと思う。
僕の実際のスケジュール
12月~2月 応募書類作成、提出
4月上旬 書類選考結果通知
5月中旬 面接審査
6月 面接結果通知
7月下旬 壮行式(文部科学省)
8月上旬 事前研修(東京or京都)
9月~12月 留学
帰国後 事後研修
まとめ
トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムは留学を目指す高校生・大学生にとって非常に魅力的なものだと思うので、興味がある人はぜひ応募してみてほしい。
応募はだいたい半年に1回くらい。
留学前や留学後に多くの留学生と交流できるのも良いと思う。
2020年までに1万人の留学生を送り出すという目標を掲げ、これからますます注目を浴びるプログラムになっていくと思う。
2018年12月3日から第11期の応募が始まったようなので、応募したい人はまず学校の担当教官や留学係に問い合わせてみよう。
詳しい情報はホームページにて